おせち料理について
おせち料理は、平安時代に宮中で行われていた、節日(せちにち)に神様にお供え物をする、お節供(おせちく)の行事が由来です。
江戸時代の後期になると、江戸の庶民がこのお節供を生活の中に取り入れ、それをきっかけに全国におせちが広まりました。
今では、お正月の料理のことを「おせち」と呼びます。
本来は、年神様に対するお供え物から始まった、とされています。
年神様は、元旦に家にやってきます。
この神様がいる間に料理をすることを控える、ということで、大晦日までにおせちを準備して、それを床の間にお供えをして、元旦には年神様を迎えてお祝いをし、そのお供えのおせちを全員でいただき幸せを祈願する、という意味があります。
お正月に飾る物の役割
お正月には、年神様にしばらく家にいてもらうために、正月飾りで、家の全体を囲むようにするのが正式な飾り方とされています。
お正月の飾りは、12月26日から12月28日までに飾るようにします。
29日は、「9」がつく日で「苦」を連想させるため、この日に門松を立てることは「苦を立てる」ことになってしまうため、この日を避けるのが風習となっています。
大晦日の31日に飾ることは、葬式と同じで「一夜飾り」となるため、年神様に失礼になる、とされています。
30日も、旧暦では大晦日にあたるために、この日も避けます。
年神様が家にいる、とされる1月7日まで(松の内と呼ばれます)の間に、正月飾りを飾る、となっていますが、地域によってはこの「松の内」の期間、そして正月の飾りを飾っておく期間も異なっている場合があります。
門松
門、または玄関に飾ります。
この門松を飾るのは、年神様がくる時の目印になるとされています。
しめ飾り
しめ縄を使って作られていて、玄関の軒下に飾ります。
このしめ縄を飾っておく位置は、神様を迎えるための正しい位置、とされていて、
しめ縄には古い年のけがれを清める力がある、といわれています。